日本には、部活や学生生活をテーマにした青春アニメやドラマが数多く存在します。
筆者はスポーツ作品も音楽作品も好きですが、音楽作品の良い所は何と言っても「二度美味しい」ところ!
ストーリを楽しむのはもちろん、演奏シーンではまるで自分がそのライブ会場にいるかのような没入感を楽しむことが出来ます。
それもあってか音楽映像作品は映画化される事が多く、映画館での音響は圧巻です。
けいおん!(ロック)
「お茶ばっかり飲んでても叱らないから・・・卒業しないでよ」
2009年から放映された女子高生ロックバンドのアニメ及び映画。原作は かきふらい氏による4コマ漫画。
私立桜が丘女子高等学校に入学したギターボーカルの平沢 唯(豊崎 愛生)、部長でドラムの田井中 律(佐藤 聡美)、ベースの秋山 澪(声:日笠陽子)、キーボードの琴吹 紬(寿 美菜子)の4人が「放課後ティータイム」を結成し、顧問の山中さわ子(真田 アサミ)と共に廃部寸前の軽音部を立て直していく。
唯たちが2年生に進級すると、新入生の中野 梓(竹達 彩奈)が加わり、ツインギター体制で活動していく事になる。
ぼっち・ざ・ろっく!(ロック)
「陰キャならロックをやれ!」
2022年10月から放映されたアニメ、映画及び舞台。こちらも女子高生ロックバンドのギタリストが主人公で、原作は はまじ あき氏による4コマ漫画。
けいおんとの大きな違いは、ライブハウスを中心に活動しているという点。
中学生の頃から「ギターヒーロー」のハンドルネームで動画投稿サイト上に名を馳せていた後藤 ひとり(青山吉能)だったが、その暗い性格から人前での活動や友達作りが出来ずにいた。
高校に入り、ドラムの伊地 知虹(鈴代 紗弓)、ベースの山田 リョウ(水野 朔)、ギターボーカルの喜多 郁代(長谷川 育美)が組んでいた下北系ロックバンドにひとりが加入する形で結束バンドを「結束」。
音楽ライターに見出され、文化祭でのトラブル、ロックフェスティバルの審査などを乗り越え、レーベルデビューへの道を歩む。
響け!ユーフォニアム(吹奏楽)
「そして、次の曲が始まるのです!」
2015年4月より放映された、京都府の北宇治高校吹奏楽部を舞台にした青春アニメ及び映画。原作は武田 綾乃氏の小説。
主人公のユーフォニアム・黄前 久美子(黒沢 ともよ)、トランペット・高坂 麗奈(安済 知佳)らが、新顧問・滝 昇(櫻井 孝宏)の指揮のもと吹奏楽コンクール全国大会を目指す物語。
思春期の少年少女たちの恋愛、仲間との対立、親との軋轢などの機微を描くと共に、
コンクールやマーチングの演奏も余すことなく表現されている。
演奏は洗足学園音楽大学 フレッシュマン・ウインド・アンサンブルが努めた。
BLUE GIANT(ジャズ)
「その日、その時、その瞬間のメロディーをかます!!毎日違う!!ハゲしくて自由な音楽がジャズ!!」
宮城県仙台市・東京都を舞台としたジャズ漫画、及び2023年公開の映画。
独学でテナーサックスを練習していた宮本 大(声:山田 裕貴/演:馬場 智章)は、ジャズハウスで出会ったピアニスト・沢辺 雪祈(声:間宮 祥太朗/演:上原 ひろみ)、同級生で素人のドラム・玉田 俊二(声:岡山天音/演:石若駿)共にJASS(ジャス)を結成する。トリオでの初舞台の観客は数人だったが、やがてファンを増やし、プロギタリストの目に留まる程に成長する。
ジャズの普門館と呼ばれる「So Blue」出演を目前に控えたある日、警備員のアルバイト中だった雪祈にまさかの事態が・・・
のだめカンタービレ(クラシック)
「こいつには絶対特別なものがある。そして、こいつに合わせられるのは、オレ様ぐらいだ!」
クラシックを題材に描かれた二ノ宮 知子氏の漫画作品。アニメ・ドラマ・ドラマ映画化を経て、2023年には、ドラマ主人公の上野樹里をそのまま迎えるという異例のキャスティングで、ミュージカル化も果たした。
だらしないが才能を秘めたピアノ科の野田 恵(演:上野 樹里/声:川澄 綾子)と指揮者を目指す天才・千秋 真一(演:玉木 宏/声:関 智一)を中心に、音楽大学生活やパリでの留学生活が描かれる。
幼い頃の飛行機事故や溺水体験がトラウマで、クラシック音楽の本場であるヨーロッパに行くことが出来ない千秋だったが、巨匠シュトレーゼマン(演:竹中 直人/声:小川 真司)に弟子入りし、「日本でできる事をやろう」と、のだめやSオケの仲間と共に成長していく。
四月は君の嘘(クラシック)
「あの日から、僕の世界は鍵盤でさえカラフルになっていたんだ」
新川 直司氏原作の漫画、アニメ、実写映画、舞台作品。
「神童」「ヒューマンメトロノーム」と呼ばれ、ピアノコンクール優勝を総なめしていた有馬 公生(演:山崎 賢人/声:花江 夏樹)は、指導者でもあった母の死がきっかけで音楽が聞こえなくなってしまう。
そんな中、中学生の春、公生は宮園 かをり(演:広瀬 すず/声:種田 梨沙)との運命的な出会いを果たす。彼女のバイオリンコンクールでの演奏を聞き、公生は世界に色を取り戻し、仲間の後押しもあって音楽の道に戻ることを決意する。
しかし、かをりの身体は病に蝕まれており、バイオリンの演奏はおろか、歩くことさえも困難になってゆく。
かをりに亡き母を重ね、再び練習に身が入らなくなってしまう公生だったが、かをりと共にデュエットをする気持ちでコンクールに臨んだ。かをりは同日に手術を受ける事になり・・・
スウィング・ガールズ(ジャズ)
「全ての人間は2種類に分けられる。スウィングする者と、スウィングしない者だ」
「ウォーターボーイズ」の矢口史靖監督が手掛けた、2004年公開の映画。
夏休みの補講に呼ばれていた鈴木 友子(上野 樹里)たちは、補講をサボろうと目論み、野球応援中の吹奏楽部に弁当を届けることになった。
しかし弁当を水田に落としてしまい、あろう事かそのまま届け、吹奏楽部員は食中毒で搬送される。
搬送された部員たちの代わりに、友子たちはサックス、トランペット、トロンボーン、ピアノ、ギター、ベース、ドラムのビッグバンドジャズを練習する事になるが、部員たちは予想外に早く退院。
楽器を返す事になってしまったが諦めきれず、アルバイトなどで中古のテナーサックスを購入する。
数学教師の小澤 忠彦(竹中 直人)に指導してもらい、コンクールにエントリーしようとするが、友子は応募用紙の郵送を忘れてしまい・・・